Excelグラフの作り方:表から作成、種類の選び方、自動で更新する方法

著者:Emma 公開日:2026年11月2日 約8分で読めます

Excelのグラフ:作り方と種類の選び方

Excelでグラフを作るには、見出し行を含めてデータを選択し(例:A1:C7)、「挿入」タブ >「おすすめグラフ」をクリックします。データに合ったグラフの候補が表示されるので、1つ選んで「OK」をクリックします。グラフはシートの中央に表示され、マウスで移動やサイズ変更ができます。

もっと手早く作るなら、データを選択して Alt + F1 を押します。同じシートにすぐ縦棒グラフが挿入されます。F11 でも同じですが、こちらはグラフ専用の新しいシートに作成されます。

この記事で使う表

2店舗の1月から6月までの月別売上(単位:千円)です。

ABC
1月東京店大阪店
21月12,4009,800
32月11,20010,300
43月13,90011,700
54月14,60012,100
65月15,30013,400
76月16,10012,800

表の形が大事です。1列目に項目名(月)、1行目に各系列の名前(東京店、大阪店)、それ以外はすべて数値にします。途中に空白行や合計行を入れないでください。

なお、月を「1月」「2月」のような文字列ではなく 1、2、3 の数値で入力すると、Excelがそれを系列の1つとして扱うことがあります(後述の「よくあるトラブル」を参照)。

グラフを作る手順

  1. 見出しを含めて A1:C7 を選択します。表に空白の行や列がなければ、セルを1つクリックするだけでも、Excelが表全体を認識します。
  2. 「挿入」タブの「グラフ」グループにある「おすすめグラフ」をクリックします。
  3. 「グラフの挿入」ダイアログで、左側の候補をクリックするとプレビューが表示されます。気に入るものがなければ「すべてのグラフ」タブにすべての種類があります。
  4. 「集合縦棒」を選んで「OK」をクリックします。

月ごとに2本の縦棒(店舗ごとに1本)が並び、「東京店/大阪店」の凡例が付いたグラフができます。Excelは月を横軸の項目、各列を1つの系列として読み取っています。

逆に、月を系列にして店舗を横軸に並べたいときは、グラフをクリックしてから「グラフのデザイン」タブ >「行/列の切り替え」をクリックします。「グラフのデザイン」タブは、グラフを選択している間だけ表示されます。

グラフの種類はどう選ぶ?

見た目ではなく、グラフで何を伝えたいかで決めます。

伝えたいことグラフの種類この例では
項目どうしの比較縦棒グラフ東京店と大阪店を月ごとに比べる
時間の経過による変化折れ線グラフ東京店の1月から6月の推移
全体に占める割合円グラフ売上に占める売り場ごとの割合
項目名が長い比較横棒グラフ商品名や担当者名
単位の違う2つの数値組み合わせグラフ売上(千円)と注文件数

折れ線グラフ:推移を見せる

同じ表で A1:C7 を選択し、「挿入」>「おすすめグラフ」>「すべてのグラフ」>「折れ線」を選びます。店舗ごとに1本の線になります。東京店は2月から毎月伸びている一方、大阪店は6月に下がっていることが、縦棒グラフよりはっきり分かります。

作成済みのグラフの種類を変えるのに、作り直す必要はありません。グラフを右クリックして「グラフの種類の変更」を選びます。

円グラフ:割合を見せる

円グラフで表せるのは1つの系列だけです。東京店の半期の売上を売り場別に分けると次のとおりです(合計 83,500 は最初の表の B2:B7 の合計と同じです)。

AB
1売り場東京店売上
2衣料品38,200
3靴24,500
4雑貨13,800
5インテリア7,000

A1:B5 を選択し、「挿入」>「おすすめグラフ」>「すべてのグラフ」>「円」を選びます。扇形に割合を表示するには、グラフをクリックし、右側の「+」(「グラフ要素」)ボタンで「データ ラベル」にチェックを入れます。横の矢印から「その他のオプション」を開き、「パーセンテージ」にチェックを入れて「値」のチェックを外します。46%、29%、17%、8% と表示されます。

扇形が5〜6個を超えると小さいものが読めなくなります。その場合は、大きい順に並べた縦棒グラフや横棒グラフのほうが読みやすくなります。

組み合わせグラフ:単位の違う2つの数値

売上は数万(千円単位)、注文件数は数百です。同じ軸に載せると、注文件数の線はグラフの底に張り付いてしまいます。第2軸を使った組み合わせグラフにすれば解決します。

ABC
1月東京店売上注文件数
21月12,400310
32月11,200280
43月13,900340
54月14,600350
65月15,300360
76月16,100375
  1. A1:C7 を選択し、「挿入」>「おすすめグラフ」をクリックします。
  2. 「すべてのグラフ」タブで、一覧のいちばん下にある「組み合わせ」を選びます。
  3. 画面下部の系列の一覧で、東京店売上を「集合縦棒」、注文件数を「折れ線」にし、注文件数の行の「第2軸」にチェックを入れます。
  4. 「OK」をクリックします。

売上は左の軸、注文件数は右側の第2軸で読み取ります。どちらの軸がどの系列なのか分かるよう、それぞれの軸に軸ラベルを付けてください(次の章で説明します)。

タイトル・軸・ラベルを変更する

グラフの要素は、すべて同じ場所で追加・削除できます。グラフをクリックすると右上に表示される「+」ボタンを使います。同じ操作は「グラフのデザイン」>「グラフ要素を追加」からもできます。

  • グラフ タイトル:「グラフ タイトル」の文字をクリックして書き換えます。セルの内容をタイトルにしたいときは、タイトルを選択し、数式バーに = と入力してからセルをクリックし、Enter を押します。
  • 軸ラベル:チェックを入れ、「軸ラベル」の文字を単位(「売上(千円)」「注文件数」)に書き換えます。
  • データ ラベル:棒や点のそれぞれに値を表示します。12本の棒すべてに付けるとすぐに見づらくなるので、1つの系列や最後の点だけに使うのがおすすめです。
  • 凡例:系列が2つ以上あるときに必要です。系列が1つだけなら削除し、その情報はタイトルに入れます。

縦軸の目盛りを変える

軸の最小値と最大値はExcelが自動で決めます。固定したいときは、縦軸の数字を右クリックして「軸の書式設定」を選び、「軸のオプション」の「境界値」で「最小値」と「最大値」を入力します。

縦棒グラフでは最小値を 0 のままにしてください。この例で軸を 9,000 から始めると、東京店の6月の売上(16,100)が2月(11,200)の3倍以上に見えてしまいますが、実際の差は44%です。折れ線グラフなら、変化を見やすくするために 0 より上から始めても問題ありません。

自動で更新されるグラフにする

普通のセル範囲の下に「7月」の行を追加しても、グラフには反映されません。グラフの元データは A1:C7 のままだからです。方法は2つあります。

データをテーブルに変換する(おすすめ)

  1. データ内のセルをクリックし、「ホーム」>「テーブルとして書式設定」を選びます(Ctrl + T でも可)。
  2. 範囲を確認し、「先頭行をテーブルの見出しとして使用する」にチェックが入った状態で「OK」をクリックします。
  3. このテーブルから、前述の手順でグラフを作ります。

A8 に「7月」、B8 と C8 に数値を入力すると、テーブルが1行広がり、グラフにも7か月目が自動で追加されます。テーブルに変換する前に作ったグラフでも、元データの範囲がテーブルとぴったり同じなら同じように動きます。

元データの範囲を手動で変える

グラフをクリックすると、シート上の元データの範囲が色の枠で囲まれます。枠の角をドラッグして新しい行まで広げます。または「グラフのデザイン」>「データの選択」で「グラフ データの範囲」を修正します。この方法では、行を追加するたびに同じ作業が必要です。

よくあるトラブル

年が系列として表示される

A列に年(2023、2024、2025)が入っていて A1 が「年」だと、Excelは数値と判断して系列の1つとして描き、ごく小さな棒が現れます。グラフを作る前に A1 を空白にすると、Excelはその列を項目として扱います。作成済みのグラフなら、「データの選択」で系列「年」を削除し、横軸ラベル側の「編集」をクリックして年の範囲を選択します。

折れ線が途切れる、0 に落ちる

空白のセルがあると線が途切れ、0 が入っていると線が急落します。動作は「データの選択」>「非表示および空白のセル」で選べ、空白の前後の点を線でつなぐこともできます。非表示にした行のデータもグラフから消えますが、同じ画面で非表示の行と列のデータを表示する設定にすれば表示されます。

合計行が他を押しつぶす

選択範囲に「合計」の行が含まれていると、その棒だけが極端に高くなり(この例の東京店なら 83,500 で、どの月の5倍以上)、ほかの棒が小さく押しつぶされます。合計行を除いて選択してください。

長いリストを集計してからグラフにしたいときはピボットテーブルを使います。複数のグラフや指標を1ページにまとめる方法はExcelでダッシュボードを作る方法で紹介しています。グラフではなくセルの中で値を目立たせたいなら、条件付き書式(データ バー、カラー スケール)のほうが手軽です。Microsoftの解説:グラフを最初から最後まで作成する。

Emma · ライター, Excel Zone

Emmaは数式とデータ整理のチュートリアルを担当しています。COUNTIF、SUMIF、DATEDIF、重複の削除、ドロップダウンリストなどです。どの方法も、そのまま書き写せる小さな表で説明します。